1月 10
2012
"なぜ少女たちは写真をとるときに、かわいい顔(「キメ顔」)をせずに、わざと滑稽な表情(「ヘン顔」)をするのか。
ヘン顔の勃興は、1990年代後半のプリント倶楽部(商標としてでなく、一般名詞として用いる。以下、「プリクラ」と略す。)の隆盛と時を同じくしている。
ここから、構造的な原因が指摘できる。
すなわち、プリクラは1度に数回(5〜8ショット程度)の撮影を行い、撮影した候補のなかから印刷する画像を複数(3〜4ショット程度)選択するという手続きを経る。
そのため、被写体自身が最善の角度・表情を追及すると、同じ顔ばかりが、いくつも表示・印刷される。
これでは、成果物が単調になってしまう。単調という印象は、プリクラ手帳(交換・収集したプリクラを貼る手帳ないしノート。「プリ帳」。)において、さらに強化されることになる。
そこで、キメ顔のあとの「オチ」として、または、キメ顔のかわいらしさを落差によって強調する「前座」として、ヘン顔が要請されるのである。
「ヘン顔と親密圏」雑考 (via inf)